専業主夫(仮)の備忘録

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4/6 行動認知療法(Part3)

こんばんは、本日の記事は行動認知療法について前回の続きからのまとめになります。

私がリワークで履修している内容を自分なりにまとめているものなので不足ある点もあるかと思いますが、皆さんの参考になればと思います(・∀・`*人) 

 

前回までの記事(Part1~2)についてはこちらから

sengyousyuhu-kari.hatenablog.jp

 

sengyousyuhu-kari.hatenablog.jp

 

 

【目次】

 

 

うつ病の人の認知の3要素

うつ病は大きく分けて3つの認知のパターンが関わっています。なお、この3要素は人によってバランスが異なります。

 

①自己に対する否定的概念

「私は駄目な人間だ」、「私には良い所がない」といった自身を否定する考え方

 

②周囲に対する否定的解釈

「世間は不公平だ」、「あの人のせいだ」といった他者を否定する考え方

 

③将来に対する空虚な絶望感

「将来に望みがない」、「この状況がいつまでも続く」といった将来を否定する考え方

 

認知的概念化図

自動思考に影響を及ぼすスキーマ(人がそれまでに蓄積してきた知識の集合体、いつの間にか自分の中で割と強く固まっている考え方)には大きく分けて3つの要素が関わっています。

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①中核信念

人が自分自身について抱いている最も中心的な概念

・私は出来が悪い    ・私は好かれていない

・私には力量がない   ・私は必要とされていない

 

②条件的信念

思い込み、条件法で表現される信念

・もし、〇〇なら  ・〇〇したら  ・〇〇すれば

 

③道具的信念

自己教示的信念。行動に直接命令を与える信念

・〇〇しよう  ・〇〇しないようにしよう

 

認知的概念化図の作成工程

認知的概念化図を作成することで自身の自動思考にどのような欠損が生じているのか、過去のどういった体験が影響を及ぼしているのか把握することが出来ます。

 

以下の工程を経ることで認知的概念化図を作成することが出来ます。

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第1段階・・・否定的自動思考を取り出す

①不快な感情や不適応行動の起こる対人間関係状況を特定する

②その状況下における否定的自動思考を取り出す

 

第2段階・・・スキーマを取り出す

①いくつかの対人場面におえる自動思考から共通の主題を推測する

 

第3段階・・・認知的概念化図を作成する

①不快な感情の起こる状況、自動思考、信念を図示する

②必要があれば信念を中核信念、条件的信念、道具的信念に分ける

 

第4段階・・・認知的概念化図を共有する

 

飲み会の場を例に挙げると以下のような形になります。

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 過去の体験により構築されたスキーマ(上の表で言うと「私は嫌われている」など)は構築されるまでに数カ月程度かかりますが、一度構築されてしまうと2回目・3回目は直ぐにそちら側に思考が流れてしまいます(つまり自動思考として機能してしまう)。

また、この流れは繰り返すほどに修正が難しくなってしまいます。

 

ただし、スキーマ自体は原因(過去の体験)を把握することで書き換えることが出来ます。

 

過去の体験で自身がどのように影響を受けたのか、何が最も影響が強いのかを整理することで考え方をどう書き換えればよいのか見えてきます。

 

まずは自身のスキーマと思われる事柄を書き出すことで自身がどのように影響を受けているのかを把握してみましょう∑d(>ω<*)。